# CASE-02 解説

演習後に読む資料です。返答・追加連絡・記入例を含みます。

## 学習目標

- 総合点を失敗の種類に分けて読む
- 試験で分かったことと未確認のことを分ける
- 利用者・文書・確認担当を対応させる
- 利用対象が変わったとき公開範囲を見直す

## 質問の返答と着眼点

### Q1 失敗の内容を確かめる

Aの6問、Bの1問は、どちらも本来その利用者に見せてはいけない内容を回答した失敗です。残る通常・改訂の誤答とは分けて記録しています。合計の正答数だけで、重大な失敗を相殺できるとは扱っていません。

D2を合計だけで読むとAが上です。権限の失敗はAもBも同じ種類で、Bだけ深刻な別の失敗という意味ではありません。件数が少ないことも、失敗を解消した証拠にはなりません。

### Q2 問題の作り方を確かめる

今回の100問は、デモの調整にも用いた同じ問題です。未使用の質問による試験はまだです。社員の役割、通常・改訂・閲覧不可の文書を組み合わせた別の問題を用意し、期待する回答と拒否の条件を先に決める必要があります。

D2はこの100問での観測です。未知の質問にも90%で答える保証ではありません。問題数や総合点を増やす前に、何を失敗と数えるかと、調整から分けた試験を決めます。

### Q3 検索範囲と閲覧権限を確かめる

現構成に検索前の利用者権限チェックはありません。所属ラベルは表示だけです。一般FAQ50件を別の検索対象にし、文書責任者が全社員に公開できる原本だと確認すれば、社員向けに限定して試行できます。部門限定250件は混ぜません。

D3のアカウントが読める範囲と、利用者が読んでよい範囲は別です。人が最終回答を確認するだけでは検索段階の制御の代わりになりません。対象を分ける案にも、原本と参加者の確認が必要です。

### Q4 更新待ちの扱いを確かめる

週1回の反映まで古い内容を検索する可能性があります。引用に版と更新日を付け、更新を検出した文書の回答を止める手順を合意したいです。旧版が検索から外れ、改訂した質問に新しい根拠で答えることを確認してから再開します。現時点では手順は未合意です。

引用の表示だけで最新になるわけではありません。D4の更新の遅れに対して、何を止め、誰が原本を確認し、何を確認したら再開するかを分けて書きます。

### Q5 確認・停止・開始条件を確かめる

全300件なら、文書責任者が利用者と文書の権限対応表を確認し、構築担当が検索前の制御を実装します。運用担当が権限別の未使用試験、改訂確認、人への引継ぎと停止手順を確認して開始承認を得ます。営業は追加2週間を見込みますが、完了日は未確約です。

「担当を決める」「追加2週間」だけでは実装・試験が終わったことになりません。開始希望日と、開始してよい条件を区別します。

### Q6 応答速度と表示を確かめる

応答速度は同じ条件での測定をしていません。画面色は標準範囲で調整できます。この確認だけでは、権限・更新・試験方法について新たな事実は得られません。

使いやすさの検討も必要ですが、総合点の意味や公開範囲を決める情報とは異なります。先に選んだ場合は、残りの確認をどう進めるつもりだったか振り返ります。

## 追加連絡

依頼責任者から追加連絡です。
「試行に委託先5人も参加させたいです。」

確認すると、一般FAQ50件の中にも「社員なら全員が読めるが、委託先への公開は未承認」の文書がありました。委託先の参加を必須にするか、社員向けを先行するかは相談できます。

対象文書・利用者・開始条件をどう更新しますか。初回の判断を誤りとするのではなく、変わった前提を示して提案し直してください。

## 判断の分かれ道

### 全300文書を対象にする条件を整える

初回：全件を使う価値はあります。ただしD3・Q3の現構成のまま開始はできません。Q5の権限対応・検索前制御・試験・運用担当を開始条件とし、希望日を変更する必要を説明します。

変更後：委託先を含む役割と文書の対応を作り直す必要があります。「社員向けに確認済み」を委託先へ流用できません。追加2週間も未確約なので、開始日は検証結果で再決裁します。

### 一般FAQに限定して試行する

初回：Q3に基づき、社員が読めると確認した50件だけを分けて始める案です。部門限定の質問には答えないと伝え、更新・停止と未使用試験は限定範囲でも行います。試行で分かることもFAQの範囲に限ります。

変更後：社員だけで当初の限定試行を続ける、または委託先への公開を文書責任者が承認した文書だけにさらに絞る説明ができます。FAQという名前だけで委託先へも許可したことにはなりません。

### 期限を決めて保留する

初回：未確認条件を残して始めない案です。ただし全てを漠然と待たず、権限対応・試験方法・停止手順のうち何の回答が必要か、確認先と回答期限、次の決裁を示します。

変更後：利用者の追加で必要になった確認を分け、社員だけで始める余地も比較します。委託先の文書承認を待つなら、誰からいつ回答を得て、どの範囲を再決裁するかを更新します。

## 振り返り

総合点と、公開してよい条件は別です。D2の90と88を失敗の種類に分け、Q1の重大失敗、Q2の試験の限界、Q3の権限の実装状況を対応させます。検証した利用者・文書の外へ、結果を広げていないか確認してください。

### 根拠が足りない記入例

Aは90%なので採用します。回答を社員が確認すれば大丈夫です。一般FAQなら委託先も読んで問題ないと思います。

### 条件を具体化した記入例

Q1では両案に未承認内容の回答があり、Q2の100問は調整にも使われています。全300件を今の構成で公開する根拠にはしません。Q3に基づき、文書責任者が社員公開を確認したFAQだけを分け、社員30人で試行する案を提案します。構築担当と運用担当が、未使用問題、対象外文書の除外、旧版の停止・除外、人への引継ぎを確認し、依頼責任者が開始を承認します。委託先の追加後も社員限定を維持し、委託先には公開承認が得られるまでアクセスを許可しません。3営業日後に文書責任者の回答を確認し、参加者と対象文書を再決裁します。

### 別解

全300件の利用を優先し、検索前制御と権限別試験が終わるまで開始を延期する提案も成立します。委託先へ承認された一部文書だけで試す案もあります。早さ、利用できる範囲、確認負担のどれを優先したかを説明します。

## 自己評価

### 試験結果の読み方

1. 総合点だけで選んだ
2. 失敗の種類を挙げた
3. 重大失敗と試験の限界を、D2・Q1・Q2に対応させた

### 公開範囲の説明

1. FAQなら誰でも可とした
2. 利用者か文書の一方を限定した
3. 利用者・文書・制御方法を対応させ、未承認を区別した

### 開始・停止の条件

1. 人が確認するとだけ書いた
2. 試験や担当は挙げたが成功条件が曖昧
3. 権限・改訂の具体的な試験と停止・再開の担当を示した

### 変更後の再判断

1. 委託先の追加を反映していない
2. 案は変えたが何が未承認か曖昧
3. 社員と委託先の前提を分け、維持／変更する範囲を説明した

## 自分の業務へ持ち帰る問い

- この成功率は、どの利用者・入力・失敗の定義で測ったものか。
- 一度でも起きたら開始を止める失敗は何か。
- 対象の人や資料が変わったとき、どこから確認し直すか。

所要時間・学習効果は未検証です。文章を自動採点する教材ではありません。
