# CASE-03 解説

演習後に読む資料です。返答・追加連絡・記入例を含みます。

## 学習目標

- 受付件数と業務上の件数を分ける
- 応答がない場合と登録されていない場合を区別する
- 自動化の境界と復旧時の確認を決める
- 情報の到着順が変わった場合に判断を更新する

## 質問の返答と着眼点

### Q1 400件の意味と自動化する範囲

D2の新規360件以外は、既存注文への再送や状態変更です。種類を使って分けられます。変更・取消を人へ回す限定運用は可能ですが、同じ新規通知の再送でも新しい登録を増やさない確認が必要です。

イベントの数を注文数へ読み替えると、何を照合すべきか見失います。新規だけに限定する案でも、再送への対応は残ります。

### Q2 応答がなかった注文の状態

登録先の履歴では、最初の送信で登録が完了した後、応答だけが失われていました。送信元には完了を確認できなかったため失敗と表示されました。そのまま再送して2件目が作られました。

送信元の「失敗」と、相手側の「未登録」は同じではありません。D3を両側から確認し、応答がない場合は結果不明として照合へ回す必要があります。

### Q3 重複を増やさない確認方法

番号の存在だけでは防げません。処理済みの注文と登録先の結果を照合し、同じ依頼で登録を増やさない仕組みが必要です。確認と作成の間に同時処理が重なる場合も試します。現行は未検証なので、確認できない注文は保留し、人が登録先を照合します。

注文番号で検索してから作れば必ず安全、とは限りません。並行して同じ通知を扱う場合も含め、結果を確かめます。機能が未確認なら、確定を人に残す案が選べます。

### Q4 下書きと外部通知の境界

下書きの作成までは外部通知を送りません。担当者が原本・既存登録・変更や取消を照合してから確定できます。下書きにも重複が生じ得るため、作成した件数だけで完了にせず、注文ごとの結果を確認します。

D1・D4を対応させると、確定前に止める余地があります。下書き案は確認負担を残す代わりに、外部へ誤った通知が出る前の確認を重視します。

### Q5 止めた後に何を見て再開するか

受付ログは現在7日で消えます。注文番号、受け付けた種類、処理時刻、送信内容、登録先の識別子と確認結果を対応づけて残す必要があります。保存期間は月末の照合にも使えるよう業務責任者と合意し、保留一覧の担当者と再開承認者を決めます。未合意のままです。

止めるボタンだけでは復旧できません。処理の結果と保留理由が追えること、再開時に完了済みを繰り返さないことを確かめます。

### Q6 正常時の速さを確かめる

分かるのは、その20件の新規登録が通ったことです。再送・変更・取消・応答不明の結果は含みません。処理速度を測ることはできますが、その結果で例外時の照合を省けるとはいえません。

D4の20件をD2の全イベントへ広げないようにします。正常時の速さは、対象と失敗時の扱いを決めた上で比較します。

## 追加連絡

月末の確認で、通知が発生順に届くとは限らないことが分かりました。ある注文では、取消通知を受け取った後に、古い新規通知が到着しました。

入力には更新番号が含まれていますが、現行の仕組みは保存していません。注文番号だけでは、新旧を区別できません。

このまま受信順に処理するとどうなりますか。確認できない順序の扱いを含め、当初の自動化範囲と受入確認を見直してください。

## 判断の分かれ道

### 新規に限定し、例外を人へ戻す

初回：Q1の種類で範囲を分ける案です。ただし新規の再送もあります。Q2・Q3の結果不明の照合、重複を増やさない処理の検証、Q5の記録と担当が成立してから自動確定します。

変更後：古い新規通知を新しい注文として確定しない確認が追加で必要です。更新番号の保存・比較と取消後の古い通知の試験が未完なら、当該注文の自動確定を止めて照合へ回します。

### 下書きまでに限定し、人が確定する

初回：Q4の外部通知前の確認を使う案です。重複した下書きもあり得るため、原本と登録先、変更・取消を注文単位で確認する担当と時間を確保します。自動化による削減範囲は下書き作業までです。

変更後：下書きだから古い状態で確定してよいわけではありません。更新番号と最新の原本を照合し、順序を確認できないものを保留します。確認担当がその作業を担えることを条件に、限定運用を続けられます。

### 期限を決めて保留する

初回：Q2・Q3の状態照合と重複防止が未確認なら、現行の手作業を続ける案です。確認する障害、担当、回答期限と再決裁を決め、正常20件の再実演だけで再開しないことを説明します。

変更後：順序が入れ替わる試験と、更新番号を保存する処理を確認事項へ追加します。実装待ちの間に、下書きと人の照合で始める案との得失も比較して再決裁します。

## 振り返り

業務で欲しいのは通知を全て処理したという件数ではなく、注文が意図した状態になったという確認です。D3・Q2の結果不明、Q3の重複、追加連絡の順序入替えを、同じ「失敗時は再送」で扱わないことが要点です。

### 根拠が足りない記入例

デモは100%成功したので全面自動化します。失敗したら同じ注文番号でもう一度送ります。古い通知も順番に処理すれば漏れません。

### 条件を具体化した記入例

D3・Q2では登録完了後に応答だけ失われ、再送で2件目ができています。全面自動確定は提案せず、Q4の下書きと担当者の照合までに限定します。受付の種類と注文番号で原本・既存登録を対応させ、結果不明は再送せず保留します。業務担当が確認し、責任者が再開を承認します。月末の順序入替えを受け、更新番号を保存して最新の原本と照合する条件を追加します。取消後に古い新規が届く試験で外部通知が出ないことを確認し、確認できない注文は確定しません。3営業日後に記録・照合の実演を確認して開始範囲を再決裁します。

### 別解

重複と順序入替えを含む検証を完了し、新規に限定して自動確定する案にも合理性があります。確認作業を担えないなら保留も選べます。実装や人の負担を未確認のまま、選択肢の名前だけで安全と扱わないでください。

## 自己評価

### 記録の読み方

1. 400件を別々の注文として扱った
2. 新規と例外を分けた
3. 受付イベントと注文の状態を分け、D2・D3の意味を説明した

### 結果不明への対応

1. 失敗表示なら再送とした
2. 登録先を確認すると書いた
3. 応答消失・再送・同時処理を試し、結果不明を保留する条件を示した

### 自動化の境界

1. 自動か手動かだけを選んだ
2. 人の確認を残したが対象が曖昧
3. 下書き・確定・通知の位置と照合担当、記録、再開条件を対応させた

### 順序変更への対応

1. 到着順に処理し続けた
2. 古い通知を無視するとだけ書いた
3. 更新番号・原本の照合と、確認不能時の保留・受入試験を示した

## 自分の業務へ持ち帰る問い

- 失敗と表示されたとき、相手側で何が起きたかを確かめられるか。
- 同じ入力が繰り返されても、意図した結果を増やさずに済むか。
- 途中で止めた仕事を、完了済みと未完了に分けて再開できるか。

所要時間・学習効果は未検証です。文章を自動採点する教材ではありません。
